故人のコレクション、捨てる前に一考を

私は今まで三度の遺品整理に携わりました。父、従兄弟そして祖父です。
何度経験しても気分が良いものではなく、遺されても仕方ない物と分かっていても処分するのに躊躇してしまいます。例えば故人が好んで着ていた服などはその最たる例です。父が愛用していたコートや革ジャンは私にはサイズが合わず、何年も使用していたので買取に出しても僅かな値段を付けられておしまいでしょう。遺しておくわけにもいかないので、私たちはそれらを処分するしかありません。
中には形見の品として使い続けることができる物もあります。父が使用していた腕時計や従兄弟が使っていたパソコンの周辺機器はまだまだ使用できるということで私が引き取りました。

処分するのか誰かが引き取るのか、それとも中古品買取店に持っていくのか。大体はこの三つの選択肢に当てはめて遺品を整理しますが、難しいのは故人のコレクションです。コレクションとは元々集めていた人間にしか価値がわからない物が多く、中には捨ててしまうより買取してもらった方が良い品もあります。
特に苦労したのは祖父の遺品を整理している時で掛け軸や箪笥といった骨董品、切手や古銭・記念硬貨のような様々なコレクションがあり、祖母をはじめ私たちも扱いに困りました。それらは結局専門家や収集家に相談することで、その辺の中古品買取店に持っていくより良い値段をつけてもらえました。通常のごみに出すなどもってのほかです。
ごみを捨てるには指定のごみ袋を購入しなければなりませんし、電化製品や家具を処分する際は別途お金が掛かります。遺品の整理には体力や時間だけではなくお金も必要になるので、コレクションを売却したお金を役立てることができます。
ただ遺品を可燃ごみ、不燃ごみという分別をするのではなく、意外な値打ちの物があるためリサイクルという選択肢を設けることも大切です。故人の思い入れがある物を他人に渡ることに抵抗がある人もいると思いますが、物は最後まで有効活用するべきでしょう。